物心ついた時から「皮膚むしり症」でした。

こんにちは!桜木ひなたです。
毎度毎度、ちゃんと更新しますと言っては止まりますね…!

今回の記事は、ブログをリニューアルする前にも書いたことなのですが、お伝えしたいことなので書かせていただきますね。
その名も「皮膚むしり症」。
最近になって、聞く機会も増えたのではないでしょうか?
芸能人の方も、実は…って話す方が増えた印象です。
皮膚むしり症とは何なのか、今回はこちらをご紹介したいと思います。

目次

皮膚むしり症って?

読んで字の如しですが、手、顔、足などの皮膚をむしる、強迫症の一種です。
似たような症状で「爪を噛む」という人も、とても多いですね。
また「強迫症」とまではいかなくとも「つい唇の皮を毟ってしまう」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あと内側の頬の皮を噛むのも、身体集中反復行動症に含まれるそうです。

私は「爪を噛む」という行動はありませんが「爪を毟る」という症状は、たまに見られます。
ちなみに、皮膚むしり症は醜形恐怖症による影響ではないのだそうです。
どちらかというと強迫性のもので、人口の1~2%、特に女性に多く見られるのだとか。

私は「手の皮を毟る」という症状が酷く、30年と少し生きて、手の皮が綺麗だった期間の方が短いです。
やめようと思っても、やめられない皮膚むしり症。何故、私は皮膚むしり症になったのでしょうか?

私が皮膚むしり症になった理由

実はこれ、私もよくわかっていないのです。物心ついた時には、もう毟っていました。
親は気づきませんでしたが、なんとなく皮膚を毟ることは「悪いことだ」「いけないことだ」という意識がありました。
だから、ひた隠しにしていましたね。

でも気がつくと毟ってるんですよ。
思えば「考え事をしている時」や「ストレスを感じた時」に多く見られたように感じます。
後者はわかりやすいですが、前者は「え?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

皮膚むしり症って、特に意味もなく毟っている事も多いのだそうです。
私の場合は「自傷行為」の中に、皮膚を毟るという行為も入っていたように思います。

どんどんエスカレートする、皮膚むしり症

手の皮を毟る。これだけ見ると、異常な行動だと感じるかもしれません。
実際は、気がついたら貧乏ゆすりをしていた。それくらいの感覚です。

私は接客業が好きだったので、手がボロボロの状態では働くことが出来ません。
お釣りを渡す手が、商品を渡す手が、真っ赤だったら…「え?何かに感染してるの?」と思われかねません。
だから、何度かは綺麗になりました。母や、彼も喜んでくれました。

しかし、とある仕事をしていた時、毟れないストレスが今度は足の皮をターゲットにしました。
血が出ようが腫れ上がろうが毟って、歩くことに支障をきたすほどに毟りました。
たまたま目にした姉が「ひなた、めっちゃ足の皮毟ってるけど…」とドン引きしていましたが、やめられません。

その仕事をやめてから、足の皮を毟ることはなくなりました。
でも、手の皮を毟る癖はなくなりません。
裂けても、血が出ても、指を曲げることが困難になっても、やっぱり毟ってしまうんです。

これは調べてわかったことなのですが「毟った皮を食べる」人も結構いる、ということ。
私もベロンっと毟った皮を噛んで興奮していました。
ちなみに特別、甘いとかしょっぱいとかの味はしないです(笑)
ただ「ああ、これが皮の味ね」という独自の味はあります。

そして、口の中の皮を食いちぎる癖も治りません。
血が出ても、腫れ上がっても、時には指を突っ込んでベリベリ!と毟ってしまいます。
1度、一週間くらい腫れ上がったことがあり、さすがにやばいなぁと思いました(^^;

周りの反応が怖い。けれどやめられない。

ずっと誰にもバレなかったのですが、小学生の頃に祖母に見られて、驚かれました。
「手ぇどうしたん?!」って、皮膚病を疑われました。
当然、やめるように言われましたが、長年毟っていたのです。ハイやめますとやめられません。

そのうち母にもバレて、同棲を機に悪化したのもあり彼にもバレました。
(彼との同棲が嫌だったわけではなく、体調が悪い時に彼と住むことになったため)

母親は当然、嫌な気分ですよね。
彼にも、毟っていると「また毟ってる!」と指摘されて、苦しかったです。

皮膚毟り症の患者にとって、手を見られる・見せるということは、とても辛いことです。
出血したり、紫に腫れ上がっているのは明らかに異常ですから。
一方で相談をしている主治医は、特に問題として捉えていません。
それがいいことなのか、悪いことなのかはわかりませんが…。

そして今に至り、周囲の反応と私の受け止め方。

現在も毟っています。何度も血が出て、何度も「これが最後…」と思っても、つい手を平を見てしまいます。
周りの反応は変わりました。

今は、母の隣で毟っていても何も言われません。
「あ、血ィ出た」と言っても「あら」くらいの反応です。

皮膚毟り症の患者さんを家族、友人に持つ方は、患者さんを責めたりはなさらないで頂きたいのです。
何か大きなストレスが背景にある場合もありますが、全く何もない場合もあります。
何故そうさせるのかを知りたい場合は、サラッと「どうしたの?」と聞く程度が良いかと思います。
悩みがあれば話すかもしれませんし、ただの癖ならそう伝えてくれるかもしれません。

私自身は、多分今後も毟っていくと思います。唇の皮も、頬の内側も噛むでしょう。
でも綺麗にすることを諦めたわけではありません。
例えば綺麗にマニキュアを塗れた時、手のひらがボロボロだとちょっぴり残念です。
綺麗な色の口紅を塗る時、唇の皮がボロボロだと、綺麗にノリません。
そういう時に「ちょっと控えてみようかな…」って思ったりします。
頬の内側は、表現として生々しくなるので控えますが…。

そして、お釣りを受け取る時に「ギョッ」とされることもあります。凝視されたり。
そういう時にもやっぱり「ちょっと控えようかな…?」と感じます。

現在、皮膚毟り症で悩んでいる方へ

とてもお辛いと思います。見た目、気になりますよね。そしてやめられない。

無理にやめることはないです。人それぞれ癖はありますから。
そして話したい、伝えておきたいと思える人には「実は癖でさ」と話すのも良いかと思います。
やめようと思うと、そのストレスで余計に悪化する可能性があります。

皮膚毟り症について調べている時、どこかで見たのですが…。

毟った皮を保存して、自分がどれだけ毟ってしまっているか?を視覚化する。
毟ることに集中していた時間を記録する。
代わりとなる動作を見つける、例えば手をギュッと握ったり、パンパン!と叩いたり。

といったことを行うと、改善される「こともある」のだそうです。
あくまでも「こともある」なので、私も皮を保存していたことがあるのですが、治りませんでした(笑)
病院では抗うつ剤などでの治療を試みているみたいですが「皮膚毟り症をなんとかするため」の薬は処方されていません。
薬でなんとかするものではなく、どちらかというとカウンセリングなのかなと思います。

「あ、これね!癖なんだよね(笑)」と笑い飛ばせるようになれると良いのですが、神経質な性質の方が多いのかなと感じるので、それもなかなか難しいですよね。
でも理解を示してくれる人もちゃんといますよ。
どうしても癖と言えない場合は「家事で洗剤を使うんだけど荒れちゃうんだー」等で誤魔化すのも良いかと思います。

ただ…深く毟る→血が出る→そこから何かに感染する可能性もあるので、注意なさってくださいね。
あと傷がある状態だと、アルコール消毒で毟って血が出るより痛い思いをします( ;∀;)

何か辛いことがあったら、TwitterのDMや、ココナラでお話ください。
あなたが明日も笑顔で過ごせますように。

ありがとうございました!

※このブログに書かれていることは、私(桜木ひなた)の1つの経験談であり、全ての症状や対処法をお伝えするものではございません。1つのケースとして見ていただけると嬉しく思います。

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