境界性人格障害と処方薬への依存

桜木ひなたです。お久しぶりです!しょっちゅう更新が滞ってしまい、申し訳ございません。
ココナラではブログを見てご依頼くださる方もいらして、とても嬉しく、感謝してもしきれません。
更新ペースは遅いですが、境界性人格障害をはじめとしたメンタルのことに関して、今後も書いて参りますので、よろしくお願いいたします。
また、Twitter(@s_hinata_picopi)で更新した際に投稿されますので、よければフォローお願いいたします!

さて、今回はメンタルの病において、殆どの方が処方されるであろう「薬」。
その「薬」に精神依存をしてしまった、私のお話しをさせて頂きます。

目次

初めて「安定剤」を飲んだ時

中学生ごろから精神科へは行っていたので、正確には「初めて」ではないのですが、しっかり通院をするようになったときに処方されたのが「デパス」でした。
「デパス」は内科でも出されることのある薬らしく、体の緊張をとってくれる作用があるので、肩こりにも効く…のだそうです。
これはまだ境界性人格障害と診断される前だったのですが「デパス」を初めて飲んで寝た時、ふっと体が軽くなり、眠りに落ちる感覚を覚え、とてもリラックスして眠ることが出来て感動した覚えがあります。

比較的安全性の高く効能も穏やかな「デパス」ですが、身体依存はあまりないかなと感じる一方で、精神的依存に陥る方もおられるそうです。
耐性もつきやすく、飲む量がどんどん増えてしまう人がいるのも特徴であると思いますが「デパス」は良い薬です。
私はデパスには依存しませんでしたが、処方薬の種類が少ない頃、頓服として出されていたのがデパスであったため、ODにデパスを用いることはありました。が、やはり精神的依存はありませんでした。
薬を摂取しないことで起こる「離脱症状」や「退薬症状」もほぼなかったと記憶しています。

「シャンビリ」と呼ばれる離脱症状の報告が多い「パキシル」でも、離脱症状や精神依存はありませんでした。

薬が増えるにつれて依存する精神と身体

漠然と境界性人格障害を治したい!と思って、けどどうしたらいいのかわからなかった時、薬は私にとってとても大切な存在でした。沢山飲めばその分治るのも早い、強い薬を飲めば尚良い。そんな風に考えていました。

また直接誰かにマウントを取ったことはないのですが「辛さをわかってもらうバロメーター」として薬の量が多いことを伝えることは、母に対してのみありました。
多いときで、多分、1日に20種類以上30錠以上は飲んでいたと思います。
飲んでいれば治る、って思っていたんですね。

でも、境界性人格障害はいわば「極端な性格」なので、薬で治るものではありません。
勿論薬を飲むことで抑えられる症状は多くあります。感情をフラットにする=怒りの感情を抑えたりすることが主でしょうか。

けれど身体は変化していきます。例えば忘れていたり、薬を飲む間隔が空いてしまうと「体、手や眼球が震える」「不安定で暴れだす」などの身体的な依存、精神的な依存に陥ってしまうのです。
ただ忘れて欲しくないのは(境界性人格障害が病院で処方される)薬はしっかりと付き合えば怖いものではないということです。
今現在も飲み忘れなどがあると、忘れていたことがわかる程度には体調が悪くなりますが、そこまで重篤ではありません。

「自殺を防ぐために」飲んでいた薬

境界性人格障害の症状が重たかった頃、私は強い希死念慮や自殺願望がありました。
主治医はとある薬を規定量より多く処方し、思考力の低下やダルさ等を意図的に起こして、自殺を防ぎました。

「飲む拘束衣」と名高かった(?)ベゲタミンAやラボナも飲んでいたのですが、ベゲタミンAへの身体的、精神的依存はなく、そして睡眠が改善することもありませんでした。ラボナは身体・精神依存が強かったのですが、やはりこちらも睡眠には効かず。

結果、私は規定量より多くされた薬を飲み、ただ1日中ずうっと天井を眺める日々でした。唯一視界に映る豆電球を見ながら、それでも眠れなくて、辛い考えばかりが頭をよぎり…そんな毎日でした。

そんな生活が10年近く続きました。現在私は30代ですので、人生の1/3の殆どをベッドの上でぼんやりと過ごしたことになります。この時間のロスは今でも私にとってショックな出来事です。
でも前向きに考えたいので、眠れない日々が続いても「20代のときに出来なかったことを、今やるぞ!」と色々やって過ごしています(^^)

薬の依存から抜け出すために

母と和解し、食事へ行くようになった頃。余ったクラッカーをペーパーナプキンで包むという動作をしました。それは単純に「残したら勿体ないな」という考えから何気なく行った動作だったのですが、ラボナへの身体依存が強く、断薬をしていたので手の震えが凄まじく…クラッカーを包む、それだけの動作に30分くらいかかりました。

脳も上手く動かない…何をどう動かせばいいのかがわからない。手も言うことを聞かない。

それだけ、私の薬への依存は強かったです。
そんな私がどうして薬を減らす!と思ったのか。

現在薬を飲んでいる方を脅しているわけではなく、その時私は「薬って…毒をもって毒を制すって感じ?」と考えました。
もう一度お伝えいたしますが、薬はきちんと付き合えば頼もしい相方です。
体のご病気で飲まざるを得ない方も沢山いらっしゃると思いますので、薬=悪ではないことは伝えさせてくださいね。

でも薬というのは多かれ少なかれ「副作用」があるんですね。
例えば私が現在使っている、ニキビの塗り薬。皮膚科で処方してもらったものですが、使っていると皮膚が剥けてきます。これは正常な反応ですが、この副作用が嫌で塗り薬での治療を行わない方もいらっしゃいますね。

「(過剰な)薬は毒だ…」と気付いた時、今度は体が薬を拒絶するようになりました。飲むと、嘔吐してしまうのです。成分として摂取しなければならないのに、嘔吐してしまうため、成分を摂取できず、強制的な断薬でした。
ラボナ、ベゲタミンAは2週間制限のある薬だったので嘔吐した時用に多めに貰うことが出来ず、苦労した覚えがあります。

なぜ、治療を頑張りたいと、早く治したいと思っただけなのに、こんなに苦しい思いをしなければならないのか。本当に不条理でした。
…だったらもう飲まない!!!という結論に至り、多くの薬を減らすことにしました。

現在飲んでいる薬をやめたい人へ

精神科で処方される薬はとても繊細で、そして境界性人格障害をはじめとする人格障害(パーソナリティ障害)には特効薬がありません。頭が痛いから鎮痛剤、眠れないから睡眠薬…で解決する症状ではありません。

まず「その薬は本当に必要なのか」を考えてみて下さい。

主治医による方針などもあると思いますが、減らせる薬があるかもしれませんし、相談することで減らせるものもあるかもしれません。
気をつけるのは「自分の症状を抑えている主な薬」が何かを理解することです。
私の場合は、これがジプレキサですね。こればかりは飲まないと体調を崩してしまいます。

独断で減らしてしまうと、離脱症状で辛い思いをする可能性があるので、減薬したい、なくしたい薬があればまずは主治医に相談です。
私の場合は「桜木さんの体調に合わせて飲んでいいよ」と言われているものもあったので、試行錯誤して、必要なもの、なくても良さそうなものを報告→薬の調整→次の診察日まで様子見…の繰り返しでした。

今現在も、ジプレキサを減らせないかと色々試すのですが、その都度失敗してメンタルが落ちることもあります。

境界性人格障害に特効薬はありません。でも、患者さんにあった薬というのは必ずあると思います。
私達は薬に関しては、いくら調べても素人ですし、処方できるのは主治医のみです。

一方で「薬を増やしたい」と相談することも、決して悪いことではないと、私は思います。
私自身も「こういった症状で困っている」と相談して、多数の薬を減薬後に増やした薬もありました。

境界性人格障害を治したいと思った時、まず出来ることは「自分にあった治療法の見つけ方」です。精神科へ必ず通わなければということはないですし、カウンセリングも然りです。
ただ「治したい!」と思った時、出来る行動の1つとして「精神科」や「カウンセリング」がありますので、自分にあった治療法、それが薬であれば薬を適切に飲んで治す手助けをしてもらいましょう。

今現在、この薬がないと耐えられない…。そんな状態でも「変えたい」と思えば、一歩ずつ変える事ができます。もしかすると長い戦いで、一歩どころか0.1mmずつの進捗かもしれません。たまに、1cm元に戻ってしまうかもしれません。
それでも何もせず、ずっと蹲っているよりは良いと思います。

この薬、もういいかな?

そう思える事があったら、その薬との関係性を主治医と共に見直してみましょう♪

最後にもう一度。薬は必ずしも悪いものではありません。今回書かせて頂いたことは、あくまでも「私の一例」になりますのでご了承下さいませm(_ _)m

※このブログに書かれていることは、私(桜木ひなた)の1つの経験談であり、全ての症状や対処法をお伝えするものではございません。1つのケースとして見ていただけると嬉しく思います。

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