境界性人格障害で処方された薬の「副作用」そして「依存」

桜木ひなたです。
ブログ書こうと思ってこのページを開いて、15時間くらい眠ってしまいました…。
境界性人格障害と診断された方、もしかしたら境界性人格障害かも?とお悩みの方で、気になるのが、治療法の1つ「薬」だと思います。
今回は、薬について書かせていただきますね。

目次

境界性人格障害に処方される薬の一例

境界性人格障害自体が「病気」ではなく「障害」なので、中には薬を飲まずに治療される方もいらっしゃると思います。
順を追って説明いたしますが、私の場合は多種類の薬を飲んでいました。

最初は割と多くの方が、内科でも処方される「デパス」を出されるのではないかなと思います。
私も最初は「デパス」と軽い睡眠導入剤を処方されていたのですが…。
症状が重く悪化していくにつれて、どんどん種類が増えて、飲む量も増えました。

最終的に20種類、35錠以上を処方され、後記していますが「薬さえ飲んでいれば大丈夫」と考えるようになりました。

気分安定薬として「リボトリール」「テグレトール」等。
そして感情を抑えるために「ジプレキサ」「リスパダール」を始めとする抗精神病薬が処方され、現在もジプレキサは飲んでいて、頓服としてリスパダールを飲み、就寝前にコントミンやレボトミンも飲んでいます。
(寝ることが怖いという気持ちからの興奮を抑えるためです)

抗精神病薬は色々と試しまして、セロクエルやエビリファイも飲んでみました。
セロクエルは、確かに感情抑制に効果があったものの、体が鉛のように重たくなり日常生活が困難に。
エビリファイは症状を抑えきれず、効果がないというか、悪化。

薬に関しては個人によって効果が違うので、皆さんが必ずこうなるとは限りませんm(_ _)m
ちなみに、ジプレキサと同等の効果があるのに、副作用が少ないと言われている「シクレスト」を飲みたいと先生に相談してみたことがありますが…。

「他の患者さんの要望で処方したけど、症状は改善というより悪化しているように思える」

とのことでした。ですので、シクレストは飲んでいません。

ジプレキサとリスパダールとの相性が抜群に良い反面、合わなかった薬もあります。
私の場合は「ロドピン」です。
昏睡に近い状態、酷い悪夢で、見ていた母親も「生きてるか確認した」という程です(^^;
でもロドピンが合っているという方もいますから、相性なのでしょうね。

ちなみに現在は結構、薬の量は減ってきています!

大きな副作用

軽いものからですと「記憶力・思考力の低下」に悩まされました。
他の病気(解離性健忘)もあったので、薬だけのせいではないのですが、多くが副作用だと思います。

強い怒りや自殺の衝動を抑えてるわけですから、当然頭がぼー…っとします。
特に思考力の低下は顕著です。
小学生レベルの計算が出来ない、激しい物忘れ、常にぼんやりする、などですね。

次に、夜間お手洗いに起きた際のふらつきです。
何度も壁にぶつかりながら、やっとお手洗いに座っても、そこで気絶していることもよくありました。
激しく転倒することは運良くありませんでしたが、薬を飲んでいる方、ご家族の方は注意が必要かと思います。

そして一番困った大きな副作用が「太ること」です。
どこかのサイト様で「若くて痩せ型の女性ほど太りやすい」と拝見しました。
当時の私が若くて(20代)で痩せ型(体重40kg前後)でしたので、ばっちり当てはまったんですね。

最初は体重が42kgほどになって「ん?」となったところからでした。
ただ割と38kg~42kgくらいは常に前後していましたので、あまり気にしなかったんです。

もちろん、薬にカロリーがあるわけではありません。
副作用の「食欲の増加」が凄まじいんです。
常に空腹。空腹というより「飢餓状態」になります。
食べても、食べても、満たされることがありません。

そして少しずつ増え、5kg増え、10kg増え…。今ではすっかりおデブの仲間入りです。

ジプレキサもリスパダールも「食欲増加」「体重増加」の副作用があります。
体の代謝が落ち、脂肪を「燃焼」する体から「貯蓄」する体になっていくためです。
そして、多くの場合が病気・障害で運動の出来ない状態になり…太る環境が整ってしまうのですね。

この「太る」という副作用が、最も辛い副作用ではないかと思います。
全員が全員ではないのですが、多くの人が程度の差こそあれ体重に変化があるようです。
湧き出る食欲たるや、まるで餓鬼に取り憑かれたかのようになりますが、この時期にどれだけ食欲をセーブできるか?が今後に大きく関係してくることでしょうね…。

見た目が変化することで、身内や、通りすがりの人に心無い言葉を浴びせられる事もあります。
パッと見では「薬で太ったかどうか?」なんてわかりませんからね…。
ただ人として、そして今後自分が「薬で太った側」になった時のため、太っている人を指差して笑うような人間にはならないで頂きたいなと思います。

それから、リスパダールを飲んだ場合ですが、高プロラクチン血症というもので「乳汁」が出る場合があります。
母乳パッドなどで対処なさると良いと思います。

抗精神病薬を飲んだ場合、女性の場合、月経不順や無月経に近い状態になる可能性もあります。

最後に「アカシジア」もかなり辛い副作用です。
じっとしていられない、足がムズムズするといった症状で、文字で見ると大したことないのですが、足を殴ったり延々と家の中をウロウロしたり、とても辛い副作用でした。
アカシジアを抑える薬もあるので、症状で悩んだ場合はご相談されると良いかと思います。

薬への依存

薬を沢山飲むようになった私は、どんどん薬に依存していきました。

「薬さえ飲んでいればいい」「飲んでいれば治る」という気持ちが強かったのだと思います。
飲んでいれば大丈夫という精神的依存の他、飲み忘れなどで飲む間隔が開くと体や眼球が震える、などの身体的な依存もしていました。

ある日、その依存性に気づいて、当時飲んでいたラボナ(現在は生産終了)を先生の指導のもと、減量していったのですが…。
深夜、眩しくて目を開けられない!という状態になり、夜間救急に駆け込みました。
結果「目の瞳孔が開いたままになっている」と言われ、嘔吐のしすぎて脱水症状も起こしていたので、点滴をしたのですが、ラボナの離脱症状だったのかどうかは、わかりません。

飲めば治る、飲めばいいんだ…という強迫観念にも似た思いから、ODをする事も多かったです。

薬は適切に飲むものであって、大量に飲めば飲むほど回復に繋がるものではありません。
症状としてODをしてしまうのは、仕方ない一面もあるのですが、沢山(種類や容量)飲めばより早く治るものではないので、薬は主治医とよく相談なさってくださいね。

薬への依存は長い間続きましたが、現在は薬の量も減ってきて、依存もなくなりました。
もし量が増えてしまっても、寛解につれて量を減らせると思いますので、マイペースに調整していきましょう!

最後に

毒をもって毒を制す。
これが薬なんだって思った時、薬は私にとって「恐怖の対象」になりました。

でも、治療には薬が必要なことが多いですし、もし依存してしまったとしても…。
「脱したい」という気持ちがあれば、時間はかかっても必ず依存から抜け出すことが出来ます!

必要なうちは必要かつ適切な量を飲み、じっくり境界性人格障害と戦っていきましょう!
ODしてしまっても、悲観的にならないでくださいね。
ODについてもゆっくり書いていけたらいいなと思っています。

それでは、今回はここで失礼いたします。
ありがとうございました!

※私は医者や薬剤師ではないため、薬に関しては「私の場合」「私の感想」になります。

※このブログに書かれていることは、私(桜木ひなた)の1つの経験談であり、全ての症状や対処法をお伝えするものではございません。1つのケースとして見ていただけると嬉しく思います。

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