境界性人格障害の、病院探しと依存

桜木ひなたです。

どんなものにも相性ってありますよね。
この色は似合うんだけど、この色は似合わない、とかも。
今回は、私が通院を続けられる病院を見つけるまでのお話、そして病院に依存してしまったお話をさせて頂きますね。

目次

当初は「女医」を希望していた

私は男性が苦手ですので、中学生頃に精神科を探していたときも、大人になって病院を探すときも、条件として「女医」であることが第一でした。

しかし…きっと女性医師だからというわけではなく、時代的なものだったのだと思います。
そして、私の思春期真っ只中という年齢もあったのでしょう。
なかなか良い女性医師と出会うことがなく、時間だけが過ぎていきました。

行ったのは有名な大学病院でしたが、例えば姉が拒食症で食事が出来ず痩せて辛い、と話したところ…。
「えっ?だったら食べればいいじゃない」と言われて話にならなかったそうです。
私自身は「感情が安定せず、今笑っていたかと思うと、怒り出し、次はわんわんと泣いて、また怒りがわいてきて、手首を切ってしまう。瞬きをしたら6時間が経っている」
と話しましたが、以前も記載した通り「そういう年頃だからね」で話しが終わりました。
笑いながら泣いて怒って手首を切って、はたと気づいたら6時間経過する年頃って何でしょうか?

こういった事が病院を変えても連続して続いたため、通院することは諦めていたんです。
ただその後、高校を中退してしばらくひきこもった間に、メンタルは一時的に回復したため、アルバイトをして、とあるきっかけがあるまでは元気でした。

藁にもすがる思いで電話した病院

症状が強く出始めて、改めてきちんと病院に通おう、それしか方法がない!となり、病院を調べた時…車ですぐ、滅多に使いませんが電車でもすぐのところに、新しい精神科が出来ていることを知りました。

予約の電話を入れると、一ヶ月後になるとのことで、更に「入院施設がないから、重症の場合は設備のある所のほうが」と言われましたが、とにかく診察をしてもらわなければ、と予約を入れさせてもらいました。

行ってみると、診察室は二部屋。
一つが院長先生(現主治医)、もう一つが当時の主治医の診察室。

そこで診察を受けてみて、時代が変わったというか…私の年齢がほぼ大人だったのもありますが、きちんと話を聞いてくれる精神科医もいるんだ!と、やっと自分に合う病院が見つかったことが本当に嬉しかったです。

自分に合う精神科医

自分に合う精神科医探しって、本当に大変です。

上記の通り、中学生までの間に行った精神科医では「この人なら」と思える先生はいませんでした。性別関係なく、です。

通い始めた精神科の、院長先生はハッキリと物を言うタイプで薬の処方も慎重です。
当然、それは主治医が変わるまで知りませんでしたが…。
私を担当してくれた当時の主治医は、ゆっくり、静かに、じっくりと話を聞く方でした。
薬の処方に関しては、私が望んでいたこともありますが、多かったです。

院長先生の診察室に入った患者さんの多くは、五分と経たずに出てくる方で、現在は私もそのようになっています。
当時の主治医は1時間くらい時間をとって話を聞いてくださる先生で、この病院はカウンセラーがおらずカウンセリングを行っていませんが、主治医がカウンセリングを兼ねて診察しているような感じでした。

一言で済ますと「やっと信頼できる主治医が見つかった」なのですが、医者との相性ってなかなか合うことがないので、本当に嬉しかったですね。
現在は院長先生の5分診察だけれど、寛解まで回復しているので特に問題もない状態です。

病院・主治医に依存する境界性人格障害の患者

自分にあった病院、主治医が見つかったことは、私や患者さんにとって大変喜ばしいことです。
そして特に境界性人格障害の方に多く見られ、私も経験したのが病院と主治医への「依存」でした。

当時は毎週の通院だったので、GWやお盆など、病院に行けない…特に「連絡もつかない」という状態に置かれた時、とても不安定になり、それだけで精神不安定が悪化していました。
そして帰省などで物理的に病院から距離が離れると、怖くて、怖くて、電話で彼氏に「もう帰りたい」と泣く毎日。

主治医に依存というのは「先生しか気持ちをわかってくれない」と錯覚するからです。
医者は多くの患者を診てきて経験や知識は、素人とは比較にならないほどあります。
でも結局病気なのは「患者本人」なので、辛さは本人にしかわからないし、戦えないです。

けれど医者に症状を認めてもらい、苦しさを共感してもらうことで、患者は「この人しかいない!」ってなってしまうんです。少なくとも私の場合はそうでした。
医者に向けられる絶大な信頼は、凄まじいものです。

医師に依存して医師に裏切られた!と感じる境界性人格障害

徐々に不眠症も悪化していき、その程度は重いものになっていきました。
眠ることに対する異常なこだわり、寝なくてはならない!という強迫観念もありましたので「とにかく眠れる薬を下さい」と何度も頼んで、ラボナ・ベゲタミンAなどを飲んでいました。

睡眠に関しては今後ゆっくり更新していきますね。

その他にも睡眠前の薬は沢山ありましたが、それでも眠れず、ノイローゼ状態に。
診察の際には寝れない寝れないと何度も繰り返し、先生がとある薬を処方してくれました。

「この病院で独自に調合した、よく眠れる薬です。飲んでみて下さい」

と。
そんなものがあるのか?と思い、処方箋を見ると「乳糖」と書かれていました。
今思えば乳糖にも何らかの意図があったのかもしれません。
当時は「プラセボ効果を狙ったんだ!」「裏切られた…!!」と感じ憤慨しました。

次の診察で、私の状態について先生と当時の彼が話をしていましたが、私は乳糖を処方されたことを怒っており「そんな人と話をする必要はない!!」「帰る!」とドアを蹴ったり大声を出していました。
すごく迷惑な患者ですね…。よくつまみ出されなかったものです。

これは境界性人格障害でいう「理想化とこき下ろし」です。
主治医に対して「この人ならわかってくれる」「味方でいてくれる」と「理想化」。
大好きな先生という印象を抱きます。

乳糖を出され騙そうとしたことで、今度は「信頼関係を裏切った最悪な先生」とこき下ろすのです。
主治医が乳糖を出した理由はあったのでしょう。何らかの効果があったのかもしれません。
ただ私は薬への依存も強かったため、薬のことで嘘をつかれたことが納得出来なかったんです。

境界性人格障害の治療には周囲の協力、良い環境が必要です

決して「境界性人格障害の言うことは全て聞くように」という意味ではありません。
むしろ全てを聞いてはいけません。

周囲の協力が必要なこと、良い環境に身を置くことは、境界性人格障害じゃなくても必要なことですよね。育児でも、病気でも、介護でも。

私の「依存」対象は多くありましたが、やはり病院への依存が辛かったように思えます。
もし現在「似た兆候があるかも」と感じる方がいらしたら、とりあえずは落ち着いて、頓服を飲んでみてくださいね。
私は出来なかったですが、家族との関係が良好であれば、病院に行けなくて辛い等、お話させるのも良いでしょう。

「良い環境」について。

自分に合う病院を探すのって、本当に大変です。人と人とのことなので、難しいです。
でも病院探し、医者探しは、患者さんや家族にとっては「仕事」だと思ってもいいくらいなので、根気よく探してみてくださいね。
有名な大学病院だから良いはず、口コミの評価が良いから大丈夫なはず…。
残念ながら、実際に診察してみないとわからないんです。

自分にあう病院や医者を探すのは「ドクターショッピング」ではありません。
話してみないとわかりませんから、ダメだったら違う病院で違う医者と話してみて下さいね。

治療のために通院しているのに、主治医との相性が合わずイライラする、不安を感じる…などありましたら本末転倒ですから。

それでは今回はこの辺で失礼いたしますね(*^^*)
ありがとうございました。

※このブログに書かれていることは、私(桜木ひなた)の1つの経験談であり、全ての症状や対処法をお伝えするものではございません。1つのケースとして見ていただけると嬉しく思います。

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