境界性人格障害との闘病で必要なこと(支える方向け)

桜木ひなたです。こんばんは(^^)
今日は暑いというより暖かいという感じで、私としても過ごしやすい気温でした。

昨日は「境界性人格障害との闘病で必要なこと」を「患者さん」向けに書かせていただきましたので、今日はそれを支えるご家族の方、或いは恋人、或いは友人の方に向けて、境界性人格障害を抱える人と接するにあたり必要な事をお伝えしようと思います。
尚、記載する内容は医者のお墨付き!というわけではなく、私が「ああ、こう対応してもらえてよかったな」「こうして欲しかったな」という事をお伝えする物になります。

境界性人格障害を抱えた患者さんに、どう接したらいいのかわからない、という方に何らかのヒントとなれば幸いです。

目次

自分を責めない

特にご家族の方。お子さんが境界性人格障害、逆に親が境界性人格障害という方も多くおられますね。恋人と同棲している場合も、家族に近い形だと思いますので、まずこちらからお伝えいたします。

あなたの大切な人が境界性人格障害になったことについて、患者さんから「お前のせいだ!」と言われたとしても、自分を責めないで欲しいのです。
境界性人格障害という障害自体が「性格の偏り」ですし、遺伝も関係するとは言え、もし過去に何か「ああ、あれが原因かな」と思うことがあったとしても、過去は過去ですから「これからどうするか?」を考えるほうが大切です。

あなたにはあなたの生活があり、生きていくために必要であったことも沢山あると思います。親だから必ず○○しなければならない、という事はありません。勿論、幼すぎる子供(自分で食事の用意が難しい年齢)を放っておいていいですというわけではないです。

あの時もっと見ていてあげたら、気付いてあげられたら、もっと愛してあげたら。
きっとあなたはその時出来る精一杯を与えてきたはずです。境界性人格障害の方は考え方が極端なので「○○してくれない…嫌いなんだ」と考えがちです。

「もしも」を考えるのはナンセンスなことなので、繰り返しますが大切なのは「これからどうするか?」です。「あの時足りなかった、出来なかった」ことを後悔しているのなら、発症してしまった患者さんにこれから与えていけば良いと思います。

しかし、単に愛情を与え続けたらいいわけでもないのです。次の項目へ!

愛情を与える=甘やかすではない

子供の頃には可哀想なことをしてしまった、とか、僕/私の恋人の幼少期は可哀想だった…。と感じる場合に、これから愛情を与えるのは良いのですが、ただ与えれば良いわけでもないのです。
境界性人格障害の愛情を受け止める器には穴が空いています。なのでいくら愛情を与えても、ぽっかり空いた器の穴が塞がることはありません。そればかりか「もっと!もっと!」と愛情を求める餓鬼のようになってしまうのです。

それは境界性人格障害の症状の一つである「試し行為」だと思われます。一体どれだけの愛情をくれるのか、場合によってはプレゼントなど物理的なものかもしれません。
患者さんが「辛い」というのは本当なのですが、そう伝えることで「何が返ってくるのか」を「試している」んです。

なので、なんでもなんでも与えたら良いというわけではありません。
症状の重たかった頃を思い出すと、欲しい物を買ってもらえたらそれは勿論嬉しいです。でも、際限ないんですよね。「これさえあれば満足」ではないんです。次から次へと求め、そして要求はどんどん激しくなりますし、買ってくれない(与えられない時)の落胆の度合いが強まります。

何か買ってあげたら「次はこれ。その次はあれ」となりますし、深い愛情を与えたら「与えてもらって当たり前」になってしまうんです。昨日の記事にも書きましたが「当たり前」という考え方は、一度捨てたほうが良いともいます。

出来ることと出来ないことをハッキリさせる

ここから具体的な対処法になります。

上の買い物に関しても言えることですが、境界性人格障害の患者さんと接する上で大切なのは「線引きをすること」なんです。全て与えても、何も与えなくても、患者さんは納得しません。
大きさで言うと一杯ではないけど半分くらい与えた、という細かな量も境界性人格障害の患者さんには存在しません。グレーゾーン・中間がないからです。

じゃあ与えたらいいの?与えちゃダメなの?混乱しちゃいますよね。
「出来ることと出来ないことをハッキリとさせる」ということは、専門家の方のサイトにも書かれていますが、とても効果的です。

境界性人格障害の患者さんは、しばしばLINEやメールを大量に送り付けるという行動をします。本人としては「苦しめてやろう!」みたいな悪意がないこともあり、どうしても吐き出す場所がない時の「SOSサイン」のようなものです。
ただ「返事をくれることで愛情を試している」ことは多々あります。早ければ愛されている、遅い・なければ愛されていない…といった風にです。

「なんで返事くれないの?」と言われたことがある人も多いのではないでしょうか。私も送っていましたね(^^;

とても当たり前なことなのですが、仕事をしている時間はメールの返信などは難しいですよね。どういった仕事かによって、返信のしやすさ、しにくさはあると思いますが。
そして仕事が終わってやっと家に帰り…お風呂に入って明日のために寝ないと、という時にスマホが鳴りっぱなしではあなたの方が参ってしまいます。

なのでここで出てくるのが「線引き」です。
仕事後○時~○時ごろは可能ならば返信をするけれど、○時以降は寝るので返信出来ないよ、としっかり伝えることがとても大切だと思います。
「線引き」は色々なことに使えます。与える代わりに、交換条件を出しても良いのです。それが、結果的に患者さんの回復・寛解に繋がるはずです。

自立を促す

一人暮らしをさせる、仕事をさせるという意味ではなく、人に依存するということをやめさせるための「心の自立」です。
ただわかって頂きたいのは、特に投薬治療を行っている方は、薬の副作用でぼんやりとしていることも多くなります。だらだらしているように見えても、副作用のせいで体が重たくて動かすのが大変なことも多々あります。
投薬治療をしていなくても、気分のアップダウンが激しくなる症状もあるので、ダウンしている時は何も手に付きません。

少しずつで良いので、自分で出来ることを増やしてあげていって下さい。それは患者さんにとっても「自信」に繋がります。出来なかったことを、あなたが「全て」フォローしてあげる必要もありません。負担なくフォロー出来ることであれば、やってあげるのは良いと思います(^^)

境界性人格障害の患者さんは、私もそうだったのですが…子供っぽくなります。私の場合は「幼児退行している」と診断書に書かれたこともあります(見たというか、見えたので)。
「よく頑張ったね、偉い偉い!」なんて仰々しく褒める必要はありませんが、ちょっと持ち上げてあげるのも、境界性人格障害の根底にある自信のなさ、虚無感を埋めることが出来ると思います。

そこからきっと患者さんも「次はこうしてみようかな?」って思えるのではないでしょうか。

自傷行為をしてしまった患者さんには

境界性人格障害の患者さんは「リストカット」や「OD」をする方も多いと思います。私もしていました。大切な人が、手首を切った時、あなたはどんな言葉をかけますか?

「なんでそんなことするの!」「親からもらった体を傷つけるなんて」「あてつけなの?」

よくリストカットをする人は「血を見ることで生きていることを確認する」と言われますが、私はそういった感情を抱いたことはありませんでした。私の場合はひたすら「自罰」です。

自分が嫌で、憎くて、たまらなくて。でもそんな自分を見つけてほしくて、助けてと言えなくて切ることも多いかと思います。ごめんなさいが言えなくて、私/僕を傷付けるから許して。そういう風に考えることも多かったです。

リストカットをやめさせようと躍起になるのは根本解決ではありません。助けて欲しいと思っている場合は特に逆効果です。

私が嬉しかった対応は、切ったことを責めることも怒ることもせずに「お薬塗ろうか」でした。
逆に悲しかった対応は、切ったことを激怒されたことです。「あてつけか」と母に怒鳴られました。

同じ怒られる…というより反対意見を言われるにしても「大切なあなたが自分を傷付けるのは、私も悲しいよ」と言われた時は、頭ごなしに怒られるよりも、申し訳ない…という気持ちになりました。

ODに関しては、私は特に怒られることがなかったので(胃洗浄ほどではなく、目覚めなくなるだけなので放置されていました)あまりお伝えできることはないのですが…薬を隠したりするのは解決にならないと思います。お店で買える薬でODする人もいますし。

自傷行為に関しては、あなたが患者さんを大切に思っていることを伝えたうえで、心配するんだよと伝えるのが良いかと思います。

リストカットした腕をとって「薬塗ろうね」と言われた時、私はとても嬉しく、反省したことが印象的でした。

今回はこの辺りで失礼いたします。書いてあることは、あくまでも私の場合は…なので、全ての方の参考にはならないと思いますが、何かヒントになることがあれば幸いです(^^)
患者さんを支える方にお伝えしたいことは本当にたくさんあって、1つの記事では書ききれません。「患者さんが愛情を求めてしまう時」のことなど、まだまだ書きたいのですが、あまり長すぎても…なので、今後記事を作成していけたらいいなと思います。

ありがとうございました!

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