境界性人格障害との闘病で必要なこと(患者さん向け)

桜木ひなたです。おはようございます!昨日はすっかり暑くて、眠れなかったのでエアコンを入れてしまいました。暑さや寒さに弱い・強いのは発達障害の特徴でもあるようですが、その話はまた今度。

「境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)」と診断され、色々と調べてブログに辿り着いてくださった方も、たまにいらっしゃるようで…本当にありがたい気持ちでいっぱいです。何か役に立てることがあることを願っております(^^)

今回は、そんな「患者本人」の方に向けての記事になります。「ご家族、ご夫婦、ご友人」の方へは明日か明後日書こうかと思っていますm(_ _)m

目次

境界性人格障害は「完治」しないもの、けれど

見出しを見て落胆された方もいらっしゃるかもしれません。すみません。
境界性人格障害を始めとする、人格障害・パーソナリティ障害は「完治」するものではなく「寛解」するものです。殆ど症状は出ないけれど、たまに出るかもしれないし、やっぱり出ないかもしれない、というとても曖昧な状態ですが、境界性人格障害の方が目指すのはこの「寛解」になります。

何を持って寛解とするのかは定義が難しいですが、ふと「あれ?そういえば最近感情の起伏が激しくないな」とか「あれ?そういえば最近脳みそが爆発するような怒りに捕らわれてないな」と感じることがあったり、他には「我慢すること」が出来るようになります。

境界性人格障害は若い女性が発症しやすく、投薬治療が難しいことが特徴的で「年齢とともに落ち着く」と書かれていることも多いです。「年齢って?何歳まで?」って思いますよね。大体が40歳や50歳と私が調べた時では書いていました。

一方で「早ければ30歳ごろ」とも書かれており、私は「30歳までには絶対寛解してやる!」と決意しました。

そうは思っても茨の道

「寛解してやる!」と思ったのは、発症してすぐではありませんでした。発症してすぐは感情に振り回され、それどころではなく日常生活がただただ大変だったと記憶しています。

些細なことというか、何もなくても怒りを爆発させ、発狂して怒り叫ぶ。だけど、心はずっと泣いてたんですよね。違うんだ、こんな風に怒りたいわけじゃないんだ、ごめんね、ごめんねって。

急性期だったということもあるのですが、1番の問題は「自分が被害者」という意識が強かったことです。
どこかで「愛情をくれなかった母親のせい」と思っていました。「家族が○○だったせいで病気になった」とかもありますね。特に姉に対しては非常に難しい関係、問題でして、未だに「ああ姉が○○だったら…」と考えることもあります。

でも「もしも」って想像して現実が変わるわけではないので、今から出来る対処(闘病だったり、環境を変えたり)してみましょう(^^)

「寛解したい」と考えたときに、まずすることは「自分は被害者だ!」という意識を捨てることかなと感じます。子供の頃、両親がこうだったから、兄弟姉妹がこうだったから。それは辛い過去だし、あなたの心を深く傷付けたのだと思います。
実際に、境界性人格障害の原因の一つとして「幼少期の母子分離不安」など、親子の関係性はあるのですが、親はスーパーマンじゃなくて、時には間違ったこともするし、過ちを犯すこともあります。

自分が悪かったんだと思う必要はありません。悪くないです。なので、自分を責めたりはしないでくださいね。

「当たり前」を捨てる

これは私がそうだったから書かせていただくのですが「自分は被害者だ」という意識があったり、気持ちが子供のままでいると親に対していつまでも無償の愛情を求めてしまいます。

例えば病院やカウンセリングへの送り迎えをしてもらっていたとして…それを心のどこかで「当たり前」と思っていました。「母親だから」「私を病気にした理由の一つだから」なんて考えて、言葉が難しいのですが…「過去の償い」のようなものも求めてしまっていました。

通院以外でも、もし実家暮らしなら「ご飯を作ってくれる」ことも当たり前だと思っていました。私は「子供」だし「病気」だし「被害者だから」って思ってたんですね。今思うと、本当に恥ずかしかったなって。

「あ!自分のために作ってくれたんだなぁ、ありがたいな」とか「次は私が掃除するぞ」と、歩み寄ることが大切だと思います。「じゃあ洗い物は自分が」とか、○○してくれたから✕✕するね、という考え方も良いですね。ギブアンドテイクとでも言うのでしょうか。最近の言葉だとWin-Winでしょうか。

それとは逆に、一人暮らしをされていて、実家にお金も送っていて、それが「当たり前」だと思っている場合もあると思います。とても立派なことですが、それで余裕がなくなり十分な治療が出来ないのではいつまでも治りませんから、治療のために減額することも提案してみると良いかもしれませんね。〇〇するから✕✕する、ということがここにも当てはまります。

もし今は怒りの中にいて、このように考えることが出来なくても大丈夫です。頭の隅っこにちょっとだけ置いてみてくださいね。

思考の断捨離をする

ご依頼いただいた方にも相談されたり、私が寛解に向けて治療をする中で、境界性人格障害の患者さんに伝えたいのは「思考の断捨離」です。

元から私は文章を書く(打つ)のが好きで、長文を書いたり見たりするのは苦痛では有りません。何かストレスを感じた時に、物に当たるのは勿論ですが、身近な人に当たることは本当にやめたほうが良いです。
寛解後にいくら後悔しても、謝罪をしても、信頼関係が回復することは難しいからです。
あなたが受けた誰かからの言葉が心の傷になったように、あなたが誰かの心を傷付けたのかもしれないから、ということになります。

そこでオススメしたいのが「ブログ」や「メモ」に思っていることを書きなぐること!シンプルなのですが、私はこれが一番効きました。
身バレも恐れずオープンでブログに綴っていたら、同じ病気の人と繋がたことも有りましたね(^^)

「聞いて下さいこんな事がありました!○○が✕✕で本当にイライラする!まじでなんなの?!」とか、書き方は何でも大丈夫です。誰かに見せるというより、自分の記録と感情の整理の場なので。ただし、ブログの場合は個人情報を出さないように気をつけてくださいね。家族と同じPCを使っている場合は、ブログをブックマークしない・ログイン情報を保存しないなども大切です。

書いているうちに、自分が本当は何に怒っているのか?どうして欲しかったのか?どうしたらここまで感情が爆発しなかったのか?…少しずつ見えてきます。

何度も、何度もそれを繰り返して下さい。ただの愚痴吐き場になっても全く問題なし!少しずつ溜まった「経験値」は必ずあなたの何かを変えるはずです。

人に期待することを辞める

「自分は被害者だ」という意識がないにせよ、あるにせよ。人ってそういう生き物かもしれませんが「人に期待」ってしてしまいますよね。

もしかしたら、○○してくれるかも…。
もしかしたら、✕✕って言ってくれるかも…。

それはもうやめたほうが良いです。他人は思う通りに動いてくれるものではありません。とりあえずは、そういう考えも出来たらいいなぁと思うだけでOKです。すぐには無理だし、期待するというのは相手の事を好いていて信頼しているからという面もあると思います。

いい子にしてたら、おもちゃ買ってもらえるかも!そんなちょっと子供っぽさも残ってるかもしれませんね。私がそうでした(笑)

「人に期待しない人間になる」というわけでもないのが難しい所ですが、大事なことかなと思うので書かせていただきました。ここも境界性人格障害の白黒思考が出てしまうところなので「○○だったらラッキーだなあ」くらいに考えられるようになれると良いですね(^^)

今回はこの辺りで失礼いたします。尚、書かせていただいた内容はあくまでも「私の考え」「私の体験談」を基にしております。考えを押し付ける意図はございませんが、あなた様の何かになれば幸いですm(_ _)m

次回は「家族の方」に向けた記事を更新しようと思います。あくまでも「患者側から見た、家族にして欲しいこと、嫌なこと」等になりますがご興味がありましたら是非またお立ち寄り下さいね。

※このブログに書かれていることは、私(桜木ひなた)の1つの経験談であり、全ての症状や対処法をお伝えするものではございません。1つのケースとして見ていただけると嬉しく思います。

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