こんばんは!桜木ひなたです。
あなたは眠れていますか?
なかなか寝付けない、すぐ目が覚める…等、睡眠に関して何か問題を持って折られる方は多いと思います。
今や5人に1人は睡眠に問題を抱えているらしいですね。
不眠に関する記事も今後書いていきますが、先にお伝えしたい障害があります。
それは「睡眠恐怖症」です。
以前もこちらで少し書いていますが、更に詳細を書いていきますね。
医者やカウンセラーでさえ理解が難しい病気
睡眠恐怖症はあまり認知度が高くない症状、病気です。
不眠症は「寝付けない」「すぐ目が覚めてしまう」などが症状であるのに対し、睡眠恐怖症は「眠ることに強い恐怖」を抱いています。
まずここが病気じゃない人にはわかりません。
不眠症の人は「もっと寝たい」「ちゃんと寝付きたい」或いは「シャキっと起きたい」という気持ちがとても強いですね。
睡眠恐怖症は「まず布団に入りたい、だけど怖い」という気持ちが先行しており、上記の感情はその後に来ます。(※私の場合は)
勿論すぐ主治医に相談しました。
「ちゃんと薬を飲んで下さい、頓服も」
カウンセラーにも相談しました。
「眠ったほうが絶対に良いのだから寝て下さいね」
これらの言葉は私には全く意味をなさないものでした。
薬を飲むことも難しく(後述します)、寝たほうが良いという考え方をすることも出来ません。
家族にも理解を得られない「睡眠恐怖症」
医者やカウンセラーが「理解をしていない」と書くのは少々語弊がありますが、家族に関してはほぼほぼ「理解なし」と言えます。
「寝るのが怖い」という状態・心境を理解するのは難しいことと思います。
人間の三大欲求は「食欲」「性欲」そして「睡眠欲」です。
人によって何が優先かは違いますが、睡眠に囚われてしまったのが睡眠恐怖症の患者。
理解のされにくさされやすさは関係なく、様々な理由から食事を摂取できない「拒食症」は認知されてきたのではないでしょうか?
一方で「性嫌悪」や「睡眠恐怖症」はまだまだ知られていません。
性嫌悪に関しても後日書かせていただきますね。
睡眠恐怖症になる原因
眠るのが怖いという睡眠恐怖症。
そうなってしまう過程とは?原因とは?
それぞれ、書いていきますね。
過程
不眠症になってからすぐではなく、睡眠恐怖症が発症するまでには長い「不眠症時代」がありました。
この頃は「夜眠ること」に固執していたんです。
せめて昼には起きて夜には眠る。それが「普通」なのだと考えていました。
この件に関しては自分との長い戦いで「いつ寝てもいい」と思えるようになったのですが…。
「いつ寝てもいい」んだけど「寝付けない」日々が長く続きました。
睡眠薬も、頓服も飲んでいます。
けれど布団に入っても何時間も眠れません。
0時に布団へ入り、眠れるのは朝の8時なんてこともしょっちゅうあります。
それが長くなり、起床して24時間経過…48時間経過…と、寝付けない時間は伸びていきました。
「横になってるだけでも体は休まるから」と言われて、それは確かにその通りなんですよね。
でも強い不眠、そして睡眠恐怖症になりかけていた私は「休むこと」ではなく「眠ること」が目的でした。
原因
原因は「強すぎる不眠」です。
当然人間ですから、多少は睡眠状態になります。
不眠症だと伝えた相手に「寝てた(眠れた)」と話すと「寝れるんじゃん(笑)」と言われた経験が何度もありますが、当たり前です。
それも強い薬や頓服を沢山飲んでやっとのこと。
不眠症が悪化すると、朝起きた時にはもう夜眠ることを考えています。
「今日は寝れるだろうか」
「眠るのにどれだけ薬が必要だろうか」
そして
「夜(眠る時間)が怖い…」
に繋がるのです。
睡眠恐怖症を作る原因
長い「不眠症」との戦い。そして「睡眠恐怖症」との戦い。
実は、これを書いている現在もこれらの症状は「完治」したわけではありません。
以前に比べると格段に寝付けるようにはなっていますが、現在は「その時の精神状態による」という状態です。
ところで、私は20代を殆どベッドの上で過ごしました。
眠れないのに眠ろうと無理やりベッドで過ごし、けれど意識は薬で朦朧。
なんだかよくわからない、眠りたい。
20代に見ていたものの殆どは寝室の天井にある豆電球ではないでしょうか。
睡眠恐怖症の原因は、その反動でもあるのです。
20代という長い時間、趣味のことはあまり出来ませんでした。
絵を書く、小説を書く等のクリエイティブなことは殆ど出来ません。
ですが境界性人格障害の症状なのか、眠っている間に閃くこともあり、起きて作業をすることもありましたね。
10年間という長い時間があれば、何が出来たでしょうか?
自分の好きなことが沢山出来たはずです。仕事、趣味、家族と過ごすこと。
そして「眠れなければ好きなことをして過ごせばいい」と、沢山の人に言われました。
絵を、小説を書くのが好きならやっていればいいじゃない?
ぼんやりテレビを見ていればいいじゃない?
やがてそれを理解した私は「寝付けないこと」で悩むことは少なくなりました。
完璧になくなったわけではないのですが、今度は「眠ることに強い恐怖感」を。
睡眠恐怖症を発症したのです。
睡眠恐怖症の思考パターン
睡眠恐怖症にも様々なタイプがあり、私が全てなったわけでもないのですが、覚えている限りのことを記したいと思います。
このブログ全体に言えることですが、私は医者ではありませんので、経験談の一つとして見て頂けると幸いですm(_ _)m
眠ること=死を連想するパターン
眠っている間、体はや意識は支配下におけません。
夢を自在に操作出来る方や、眠りが浅くてすぐに起きる方もいらっしゃるでしょう。
大抵の場合、眠っている間は「体が動かない」「意識がない(夢を見ている)」状態です。
睡眠恐怖症はそれに「恐怖」を感じます。
体が動かず意識がない状態。何かに似ていませんか?
それは死です。
私はタナトフォビア(死恐怖症)ではありませんが、死への恐怖が強いです。
「眠ってしまったらもう二度と目が覚めないのではないか」
「そしたらそのまま真っ暗な世界が待っているのではないか」
「私という存在が眠ることで消滅し、やがて誰からも忘れられ、なくなるのではないか」
希死念慮や自殺願望があったとしても、こういった形で死ぬことは望んでいません。
死ぬなら自分でタイミングや方法を考えたいんですね、私の場合は。
ウトウト…として眠りに入り、そのまま暗い闇の中で自分が消える。
そんな風に考えて、怖くなる。
これが死を連想するパターンです。
時間の喪失を恐れるパターン
眠る時間は人により様々ですよね。でも、一日の睡眠時間5分ですって方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。
私の場合はロングスリーパーで結構長い睡眠時間が必要です。
そして私はかなりの多趣味。一日が24時間では足りない!圧倒的に!!というくらいに多趣味です。
そのこと自体は良いことなのでしょう、きっと。老後のボケ防止にもなるかもしれませんね。
ですが睡眠恐怖症になると弊害となるのが「趣味の多さ」なんです。
加えて20代を眠って過ごしたという、約10年間の喪失。
「もう時間を失いたくはない!!」という思考になります。
眠っている間に何が出来た?
あれも出来た、これも出来た、ああそっちもこっちも!!
眠ってしまうとその時間を「喪失」することになるので、それを非常に恐れるようになります。
そして何らかの成分が分泌されるのでしょうか、脳も非常に活発になり、尚更寝ない。
寝るなんて「ゾッとする」「もったい」
という思考パターンです。
幻覚や悪夢を見るパターン
眠ることは必要だし、眠れる。けれど、眠ると必ず悪夢を見てしまう。
こういうパターンの方も多いと思います。
悪夢は誰でも見ますが、それが毎回なら?夜中に何度も起きて、何度も、何度も悪夢を繰り返し見たら?
拷問を受けているようなものです。
起きる度に息を切らせ、脂汗を浮かべ、怖い・悲しい思いをしたら。
もう眠りたくない!!!となるパターンですね。
シンプルですがかなり辛いパターンだと感じます。
もう一つは「幻覚」を見るパターン。
これには2つあり、1つは「目を閉じると色々な物が見えてしまう」という場合。
目を閉じた時、瞼の裏に物が見える人がいます。私もそのタイプ。
それは時に苦悶の表情を浮かべた人、時に大きな目、時に美しい風景、時に地獄絵図。
次々にビジョンが浮かんでは落ち着いて眠れません。
強制的に短い動画を視聴させられるようなものです。
尚こちらの症状、主治医は「発達障害」の症状の一つと考えたようで薬が出ました。
体調により強く見える時とあまり見えない時があります。
もう1つは「布団に対しての恐怖が幻覚を見せるパターン」です。
私の場合は何度も起こったことではありませんでしたが…。
「布団が人を飲み込む魔物」に見えたんですよね。
イメージとしては、布団が何かの幼虫に見えて、それに食べられる!(=殺される!)…と思ったんです。
布団サイズの幼虫です。虫が平気な人でもビックリしますよね。
カバーの色もシーツの色も何もかもが違って見えました。
この時はパニックを起こしたのでとても辛かった記憶があります。
こういった「幻覚を見るから布団が怖く眠れないパターン」です。
睡眠恐怖症の薬はあるのか?
通常、不眠症には睡眠薬が処方されますよね。他にも抗不安薬などの薬も処方されると思います。
では、睡眠恐怖症の薬はあるのか?…残念ながらありません。
ただ「ドンピシャな薬」がないだけで、強い緊張を和らげるための安定剤などで対処は可能です。
もし頓服などが処方されていて、恐怖を感じてしまったらすぐに薬を飲んでくださいね。
実はここでもう1つ、睡眠恐怖症の厄介な症状があります。
それは…
「眠ることが怖いため、眠りに繋がる物を遠ざけてしまう」こと。
お風呂に入って眠たくなる人はお風呂やシャワー、お酒ならお酒、そして私の場合は薬です。
飲む=寝付けるわけではないものの、眠ってしまうのではないか?時間を喪失したくないという強い気持ちが、薬を拒絶します。
眠ることへのあまりの恐怖に、寝る前の薬や頓服がなかなか飲めませんでした。
パニックを起こし、しゃくりあげながら頑張って薬を飲んでも、凄まじい拒絶感から嘔吐します。
それを繰り返すのです。
眠るのが怖い…そんな時は、どうしたらいい?
怖いという感情に支配されている時、経験上「人に助けを求めること」がもっとも効果的でした。
しかしそれには、相手が返事の出来る状態であること、相手に理解があることが求められ、残念ながら全てを満たすのは難しいです。
体や眼球が震え、目は血走り、ろれつも回らない。ふー、ふー、と乱れた息をして、それでも尚眠ることができない。
脳が疲労しきって、何かを見たり聞いたりすることも不可能。
ここまでくるともう、生ける屍のような状態です。
そんな状態の睡眠恐怖症の人を追い詰める言葉があります。
「いいなぁ、眠らなくていいなんて。私/俺なんて○時間しか寝てないから羨ましいよ」
「その分いっぱい好きなこと出来るじゃん」
これらの言葉は睡眠恐怖症の人を酷く傷つけ、追い詰めます。
何の解決にもならないし、きっと患者さんは話したことを後悔するでしょう。
頓服を飲んで横になることは出来るのであれば、薬を飲んで横になってみて下さい。
話し相手がいない人は、ネットで相手を探す、それでも見つからなければ有料で話を聞いてもらうのも手です。
特にオススメなのは、やはりココナラです。
…と書くと、本当に最後に最後に宣伝かよ!って思われるかもしれませんが…。
私自身もココナラに登録しており、主に夜~朝方にかけて起きておりますので対応可能です。
ココナラをTwitter等で話しかけて下さっても構いません(^^)
ただすぐに反応があるかはわかりませんので、確実さを求めるのであれば私じゃなくてもココナラをオススメいたします。
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周囲の人ができる対応
もし睡眠恐怖症の患者さんに助けを求められた時には、どのように返すのがベストか?
これは非常に難しいです。
「いいから寝なよ」→「寝れないんだってば!」
「とりあえず横になりなよ」→「怖いんだってば!」
「寝なくていいよ」→「体が限界なんだってば!」
私が「こうだったらいいのに」と思ったことを正直にお伝えしますね。
「大丈夫?まず薬飲んでみよう?」と、薬の服用を勧める。
「一緒に寝ようか」と、1人ではないから大丈夫だよと安心感を与える。
(同居している、いないに関わらずできます。遠くに居ても、今布団の中だよと伝えると私は嬉しかったです、嘘でも本当でも)
「何かあったら連絡していいからね」と伝えるのも効果的です。
ただ、すぐ返信が出来ない場合があることは患者さんも理解が必要になります。
これは「一人ぼっちの世界」にいるのではなく「誰かと繋がっている」安心感を得られるのでオススメです。
最後に
随分と長くなってしまったので、本日はここまでとさせて頂きます。
次に睡眠恐怖症の記事を書く時は、患者さんが出来る対処法について私なりの見解を書いていく予定です♪
睡眠恐怖症は理解されにくく、非常に厄介な病気。
患者さん本人も「自分は何故眠ることが怖いのか?」を理解することが大切だと思います。
それでは、ありがとうございました!
桜木ひなた
※このブログに書かれていることは、私(桜木ひなた)の1つの経験談であり、全ての症状や対処法をお伝えするものではございません。1つのケースとして見ていただけると嬉しく思います。
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