こんにちは!桜木ひなたです。
皆さまは素敵なGW、過ごせましたでしょうか?
私はとっても素敵で楽しいGWでした。
さて、今回のテーマは「解離性障害について」です。
今まで、名前は出しても取り上げなかったかも?と思い、書かせていただきますね。
毎度の注意書きになりますが、あくまでも私の経験談として聞いていただけると嬉しく思います。
正常な人でも「解離」することはある!
解離性「障害」になると、また別なのですが…「解離」自体は健康な人でも起こりうることです。
例えば、集中して小説を読んだ後に、なんだか意識がぼんやりして遠い感じがする時。
例えば、面白い映画を見て、その世界観に浸って、ふわふわとする時。
例えば、ストレスを受けて「心ここにあらず」といった状態の時。
これらは「正常」な場合でも起こりうる「解離状態」です。
ですので、薬を飲んだり病院に行ったりといったことは、なさらなくても大丈夫です。
解離をしている時は、たいてい「ふわふわした感じ」「シャボン玉や貝の中に閉じこもっている感じ」です。
「現実感の喪失」というのが、最も説明しやすく、わかりやすい状態かもしれませんね。
では、次に私の「解離性障害」について。
強いショックが「解離性障害」の引き金に
私の場合は、身内が自死で亡くなったことが、境界性パーソナリティ障害と解離性障害が発症するきっかけでした。
「〇〇さんは、もっと辛かった。もっと痛かった」と考えてしまい、感情がなくなってしまったんですね。
天井を見て、瞬きもせず、ピクリとも動かず、表情も変わらず、ただ浅い息をしてるだけ。
これを「解離性昏迷(かいりせい・こんめい)」と言います。
一切の反応を示さなくなります。
ただ、私の場合は意識ごとなかったか?と言われると、意識はありました。
なので、遊びに来た姉が私の顔を覗き込んで、ギョッとしたシーンも覚えています。
同棲をしていた彼氏の前でこの症状が出たときもあるのですが、彼氏が「ひな、おかしいよ。変だよ、救急車呼ぶから」と言われて、数分後には「必要ない」と話すこともできました。
それ以外は、一切の反応が出来ませんでしたが…。
また、こちらは昏迷なのか健忘なのかわからないのですが、ソファに座っているのに、瞬きをしたら昼から夜になっていたこともありました。
誇大表現ではなく、少しぼんやりとしていて、パチッと瞬きをしたら、もう夜だったんです。
食事もしないし、水も飲まないし、トイレも行っていません。
長く苦しめられた「解離性健忘」
「解離性健忘」は「解離」と聞いてイメージする症状かな?と思います。
基本的には強いストレスを感じたときに、それに関する記憶を失ってしまうことです。
例えば、恋人と喧嘩をしていたとしますね。
境界性パーソナリティ障害を併発しているので、強い怒りの感情があり、かなりのストレスに晒されることになりました。
すると…記憶をつなぐ脳の糸が切れるように、ピタッと記憶がなくなるんです。
「…今なんの話ししてた?」と。
あまりにも強いストレスであるため、脳が忘れさせようとするらしいです。
もちろんこれで「忘れたならいいよ」となるわけもなく、相手を更に怒らせるだけなので、患者側としても辛いものがあります。
失った記憶は蘇ることもありますが、ほとんどの場合は忘れたままです。
「さっき、〇〇だって言ったじゃん?!」
「〇〇だって言ってた!忘れたなんか言わせない!!」
と、相手はなってしまうのですね…。
ただ、都合よく忘れているわけではなく、ある一定の場所からの記憶がごっそりと抜け落ちてしまうのです。
けど相手からすると「都合よく忘れたとか言って!」と思うのかもしれません。
「強いストレスで」と書きましたが、解離性健忘にも様々な種類があり、日常的な事を忘れてしまうこともあるようです。
そして今調べてわかったのですが、自閉症スペクトラムの患者は解離性健忘を併発しやすいのだそう。
(私は自閉症です)
今も、話していて「え?そんなことあった?言った?」ということが多々あります。
これは現在も解決しておらず、単に「忘れっぽい」とは違うなと感じていますが、対処法が確立されていないため、上手く付き合うしかないのかなと考えています。
出来る対処法
はっきり申しますと、現状で「こうすれば治ります!」といった対処法は、私もわかっていません。
ただ大切なのは、大事な人(家族、恋人、友人)に、説明をしておくことです。
大事な人に、強い感情のゆさぶりがあった時に、記憶が(または記憶の一部)が欠落することがある。
こちらは、しっかりと説明しておいたほうが、後々のトラブルに巻き込まれずにすみます。
最初は受け入れてもらえないかもしれないのですが、何度か健忘を繰り返している内に、いい意味で「ああ、またなのね」と思われるように…なるかもしれません。
私と母の場合は「あんたまた忘れたんか」で済むようになっています(笑)
ただ「健忘」であることをしっかりと示すために、自分にとって都合の悪いことを「忘れた」なんて言うことがないよう、注意が必要ですね。
「知らない」「忘れた」と言いたくなるかもしれませんが、信頼関係を築くためにもそれはやめておきましょう。
最終的に「解離性同一性障害」に…
これは最も聞き覚えのない障害かもしれません。
しかし、その内容を聞いたら、1番馴染みのある?病気ではないでしょうか。
一言で言うと「二重人格(多重人格)」です。
どういう仕組で人格が分裂してしまうのかは専門的な話しですし、私は医者ではないので省きますが…。
私が二重人格になってしまった経緯をお話いたしますね。
その時、私はスナックで働いていました。
しかし、店のママが私のことを気に入っておらず、あと元からのママの性格もあり、私にキツく当たっていました。
私はそれがすごくストレスだったんですね。
でも、二重人格になっているという自覚はありませんでした。
ある日、先輩に「ひなちゃん、ママにすごいこと言うよね」と言われたんです。
私はキョトン…です。すごいこと言うも何も、仕事以外のことで話すことはほぼありません。
ここで先輩から話を聞き、見に覚えのない発言があることに気付きました。
主治医にそれを伝えたところ、今のままで働くと二重人格が悪化する可能性があるためという理由で仕事を辞めることになりました。
障害年金をもらうきっかけとなったのは、二重人格だったかもしれません。
ただ、発覚と対処が早かったことから、多重人格が悪化することはありませんでしたので、不幸中の幸いでしたね。
すぐに仕事を辞めて療養したのも、治りが早かった理由だと思います。
最後に
というわけで、今回は「解離性障害」についてお話させていただきました。
解離性障害には他にも「解離性遁走」などあるのですが、私はこの症状がなかったため、触れていません。
解離性障害は「治すぞ!!」と頑張るものではなく、自然治癒や症状が軽くなるのを待つのが気持ち的に楽かなと思います。
調べたところ、一応薬物療法もあるようなのですが…私の場合、特に「解離性障害が理由の薬」は飲まなかった気がします。
すぐに治る障害ではないと思いますので、上手く付き合っていくことが大切です。
早く治そう!と焦らず、ご自分のペースで付き合っていってくださいね。
締めの挨拶になりますが、今回書かせていただいたのは私の経験談であり、全ての方に同じ症状が起きるというわけではございません。1つの体験談として見ていただけると幸いです。